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シールドルーム(4) [脳のはなし]

4.何をシールドしているのか?-2

ノイズが取れないシールドルームであっても,電気生理屋さんと呼ばれる人種の中には,どうしてもシールドルームが欲しいと思っている方が多いのではないかと思っています.僕もそのうちの一人でした.今は,こだわりが無くなってきてしまい,電気生理屋さんとしての資質がどんどん消えて行くような気もしています.じゃ,本当にシールドルームは,何をシールドしているのでしょう?シールドルームは,電磁波を遮断するための設備なのですが,ある時から,実験者のオーラを増幅する仕組みであると感じるようになりました.嘗て,随分シールドルームに救われたことがあります.シールドルームの中にいるだけで,周りの方々は近づいてこないのです.例え,教授であろうと先輩であろうと,電磁波の遮断は出来なくとも,人間関係の遮断が可能なのです.これは,最高の避難場所であると痛感しました.「これこそがシールドルームの本当の意味なのだ」と感じました.反対に,シールドルームで作業をしているヒトを視ると声をかけるのに躊躇してしまいます.ですから,シールドルームで作業しているヒトに何の躊躇もなく,そこに入ってくるヒトは空気の読めないヒトであるとも感じていました.電気生理研究者は,シールドルームの中で実験している時こそが至福の時なのです.どうぞ,電磁波を遮断できないようなシールドルームであっても一生懸命実験しているヒトが居る時には,静かにしてあげてほしいと思います.しかし,携帯電話は,シールドルームで仕事をしていても平気でかかってきます.シールドルームで実験するときには,携帯の電源も切るべきであると感じる今日この頃です.でも,やっぱり携帯の電波を遮蔽できないシールドルームはシールドルームではないのでしょうか?
タグ:電気生理
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